自己免疫性溶血性 血液検査について
自己免疫性溶血性貧血になってから、毎月のように血液検査を行っていました。(最近は通院が2ヶ月に1回になってきたので、大分楽にはなりました。)血液成分を調べる以外に、判断の仕様がないので、これは仕方がないです。
注射嫌ですけどね。
中にはすごく上手に針を刺す看護師さんがいます。もう、ほんとに痛くないんですけど、あれどうやってるんだろう???
さて、自己免疫性溶血性貧血において注目したほうが良い検査項目について書いていきます。医学は素人ですので、調べた情報や、先生から聞いた情報を基に記載しています。間違っている可能性もありますので、その点はご容赦下さいね。
<赤血球数&ヘモグロビン>
赤血球数とヘモグロビンは大変重要な値です。赤血球に存在するタンパク質ヘモグロビンが酸素を運搬する役割を担う。溶血性貧血の場合、赤血球が破壊されるので、赤血球数とヘモグロビンの値をモニターすることは大変に重要です。
<MCV(平均赤血球容積)>
自己免疫性溶血性の場合、抗体が赤血球にくっつくので、赤血球が大きくなります。ですので、この値が下がってくると、抗体がくっつきにくくなっていると考えてもよいと思います。
<T-Bil(総ビリルビン)>
ビリルビンは、古くなった赤血球が破壊されるときに生成される黄色い色素のことです。黄疸の原因であり、溶血性貧血の場合、黄疸が症状として出るというのは、ビリルビンが多くなるからである。すなわち、この値が下がってくると、溶血が止まり始め、良くなってきているといえる。
<LD(乳酸脱水素酵素)>
乳酸脱水そ酵素(LD)とは、細胞の中で糖分が分解されてエネルギーを作る段階で働いている酵素(蛋白質)です。肝臓、心臓、腎臓、肺、筋肉、赤血球などに多く存在し、これらが壊れると血液中に溶出するので、この値が高いと溶血が疑われます。
<ハプトグロビン>
肝臓で作られる血漿タンパクで、ヘモグロビンと強固に結合します。溶血し、ヘモグロビンが遊離すると、ハプトグロビンがヘモグロビンに結合し、肝臓で処理されるが、大量に溶血が起こると、ハプトグロビンが足りなくなる。
ですので、血液検査においてハプトグロビンがカウントできるようになれば、ある程度溶血は止まり、改善していると言える。
<直接クームス>
直接クームス試験は生体内ですでに赤血球と結合している不完全抗体を検出する方法。溶血性貧血の場合、通常陽性となる。赤血球の寿命は120日と言われ、なかなか抗体が外れないらしい。
<間接クームス>
直接クームスが赤血球に抗体が結合するかどうか見ているのに対し、間接クームスは血液(血清)中に赤血球に結合する抗体があるかどうかを見ている。間接クームスが陽性の場合、溶血は続いており、良くない状態。